はじめての離乳食ガイド
赤ちゃんの成長に合わせた離乳食のキホン
どのようにすすめたらいいの? 離乳食を始める4つのポイント
まずはおかゆから始めましょう!
生後5~6ヶ月頃を目安に、10倍がゆから始めます。1日1回、小さじ1杯くらいの量を4~5回に分け、ゆっくりと食べさせてあげましょう。3~4日目は小さじ1~2杯、5~7日目は小さじ2~3杯と少しずつ量を増やしていきます。

新しい食材にチャレンジ!
10倍がゆに慣れてきたら、ポタージュ状にした野菜を追加してあげましょう。初めて食べる食材は、おかゆのように小さじ1杯から少しずつ量を増やしていきます。1ヶ月かけて野菜の種類や豆腐などの食べられる食材を増やしていきます。

赤ちゃんの体調の変化に注意!
離乳食開始時は、赤ちゃんが初めて口にする食材ばかりです。
中にはアレルギー症状が出てしまう場合もあるので、離乳食後に発疹やひどい下痢、嘔吐などがないか注意して見てあげましょう。
このような症状が出てしまった場合には、かかりつけ医を受診しましょう。

離乳食専用のスプーンを使用しましょう!
離乳食専用のスプーンはやわらかい素材で、赤ちゃんの口の大きさに合わせて作ってあるので、赤ちゃんも食べやすく、お家の方が食べさせやすい形になっています。

離乳食作りにあると便利なグッズ

計量スプーン
少量を計る事が多いため、目盛の細かいものがおすすめ

小さなまな板・包丁
衛生面から離乳食専用のまな板・包丁がおすすめ

小さな蓋つき鍋
小さく深さのあるものがおすすめ

離乳食調理器
離乳食用の調理器があると便利

こし器(茶こしなど)
裏ごしや粉ふるいなどさまざまな用途で使えます

ポイント
首がすわって腰がしっかりしてくると、大人が食事している様子に興味を持ち始めます。
食事している様子を伺いながらよだれが出るようになり、口を動かすなどのしぐさが目立ち始めたら、離乳食用のスプーンを口に入れてみてあげてください。
舌で押し返すことが少なくなったら、離乳食を始められる合図です。
お家の方が「そろそろ食べさせてみようかな」と感じたら離乳食を始めましょう。
1日1回の離乳食で食べることに慣れさせます。新しい食材は小さじ1の量から始めましょう。
食物アレルギーを起こしやすい食材を初めて食べさせる時は、ごく少量から進めましょう。

やわらかさ・大きさ
食材はやわらかくなるまでゆで、粒のないとろとろでなめらかなポタージュ状にすりつぶします。10倍がゆは赤ちゃんでも消化吸収しやすいので、最初に食べる食材に適しています。

食材とバランス
この時期の赤ちゃんは、主な栄養を母乳やミルクから摂っています。
離乳食を始めたばかりでは、栄養バランスよりも食べ物に慣れさせることを優先します。
離乳食後は欲しがるだけ授乳しましょう。
赤ちゃんの様子をみながら、あせらずゆっくり始めましょう。
この時期の赤ちゃんの舌や消化器官はまだ未熟で敏感なため、味付けをしないのが基本です。

進め方の目安
最初の1週間は1日1回、10倍がゆ小さじ1杯程度の量を4~5回に分け、ゆっくりと食べさせてあげましょう。体調を確認しながら、3~4日目は小さじ1~2杯、5~7日目は小さじ2~3杯と少しずつ量を増やしていきます。
2週間目は、10倍がゆ小さじ2~4杯とペースト状にした野菜(かぼちゃ・人参・ほうれん草など)を小さじ1杯程度あげます。
3週間目は、10倍がゆ小さじ4~5杯にペースト状の野菜小さじ2杯、ペースト状の白身魚又はペースト状の豆腐を小さじ1杯程度あげます。
母乳・ミルクが栄養の中心です。離乳食後は欲しがるだけ飲ませてあげましょう。
赤ちゃんによっては、アレルギー症状が出てしまう場合があります。アレルギー食材を識別するためにも新しい食材は1種類ずつ始めましょう。また、同じ食材は2日間かけて慣らします。
食べられる食材については、成長に合わせたおすすめ食材をご確認ください。
上手に食べてもらうコツ
赤ちゃんの様子をよく見ながら、スプーンを顔の正面から持っていき、下唇の上にチョンチョンと当ててあげると自分で食べようとします。
赤ちゃんの体調や機嫌の悪い時に無理にあげても食べません。
・スプーンを唇に当てると口を閉じてしまう。
・スプーンを口に近づけただけで泣き出してしまう。
こんな時は一時離乳食をお休みして、違う時間や、違う日にまたチャレンジしましょう。
※離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにとっては、初めて口にする食材ばかりです。
離乳食後には、発疹や下痢、嘔吐などがないかよく見てあげましょう。
このような症状が出てしまった場合はかかりつけ医を受診しましょう。
※食べられる種類や量、固さがなかなか進んでいかなくても、焦らずゆっくり赤ちゃんの様子を見ながらすすめましょう。

ポイント
唇を閉じて、離乳食をごっくんと上手に飲み込めるようになったら、1日2回の離乳食に進みましょう。口をもぐもぐ動かす練習のスタートです。
たんぱく質源の食べられる食材が増え、みじん切りサイズのやわらかいものが食べられるようになります。
舌は前後の動きに加えて上下に動くようになるので、豆腐くらいのかたさの食べものを舌でつぶして飲み込めるようになります。

やわらかさ・大きさ
おかゆは7倍がゆにしてみましょう。絹ごし豆腐や茶碗蒸し程度の舌でつぶせるかたさの食材を、もぐもぐしながら食べられるようになります。みじん切りサイズのやわらかいものが食べられるようになります。みじん切りサイズに慣れてきたら、同じやわらかさのままで、少しずつ粗みじん切りサイズに進めていきましょう。

食材とバランス
たんぱく質源の鶏ささみ、ひきわり納豆、赤身の魚などが食べられるようになります。ごはんやパン、麺類などの炭水化物源、肉・魚・大豆などのたんぱく質源、野菜・果物などのビタミン・ミネラル源の食べられる食材が増えてくるので、主食+主菜+副菜の組み合わせを意識しましょう。

進め方の目安です。赤ちゃんの様子にあわせて、焦らずに進めていきましょう。
進め方の目安
離乳食を始めて2ヶ月ほどたち、上手に飲み込めるようになったら、離乳中期にステップアップ。離乳食の回数を1日2回にします。生活リズムをととのえ、毎日同じ時間帯にあげることが理想です。2回目の離乳食は、1回目から3~4時間空くようにします。遅くても19時までには2回目の離乳食を済ませましょう。
離乳中期の最初はメニューの1品をやわらかいみじん切りサイズにします。慣れてきたらみじん切りの品数を増やしたり、粗みじん切りにサイズアップします。2ヶ月かけてゆっくりと進めていきましょう。
まだ、母乳・ミルクが栄養の中心です。離乳食後は欲しがるだけ飲ませてあげましょう。栄養バランスは気にしなくて大丈夫!1週間で色々な食材を食べられるようにしましょう。
食べられる食材については、成長に合わせたおすすめ食材をご確認ください。
上手に食べてもらうコツ
ベビーラックなどに座らせて食べさせてあげましょう。下唇の上にスプーンをのせ、自分で口の中に取り込むのを待つようにしましょう。口に入れるとすぐに飲み込んでしまう場合は、丸飲みしている可能性があります。この時期の離乳食では、もぐもぐの練習をすることも大切です。
※食べられる種類や量、固さがなかなか進んでいかなくても、焦らずゆっくり、赤ちゃんの様子を見ながら1段階前の固さや大きさに戻して食べさせてあげましょう。

ポイント
食べものをじっと見て手を伸ばす、ある程度の固さのものを歯ぐきで噛もうとする、食べものをすぐに飲み込まず、時々左右に口が動くようになる。こんな動きが見えてきたら、食べる意欲を育てながら1日3回の離乳食にしましょう。
食べられる食材が増え、やわらかければ少し大きなものも食べられるようになります。新しい食材を取り入れながら、食材のやわらかさや大きさに変化をつけ、風味や調理法もバリエーションを広げましょう。食べものに手を伸ばす時期でもあるので、手づかみ食べができるメニューも加えましょう。
舌は前後上下の動きに加えて左右に動くようになります。バナナくらいのかたさの食べものを奥の歯ぐきでつぶせるようになります。

やわらかさ・大きさ
おかゆは5倍がゆにしてみましょう。バナナくらいのかたさの食べものを奥の歯ぐきでつぶし、口をモグモグ動かして食べられるようになります。食べものやスプーン、フォークなどを手で持とうとし、自分で食べたい意欲が育ち始めます。手づかみ食べができるものを取り入れましょう。

食材とバランス
栄養バランスが大切になってくる時期です。主食+主菜+副菜(+汁)の組み合わせを意識しましょう。離乳後期頃になると、赤ちゃんの鉄分が不足しやすくなってきます。卵や豆腐、レバー、青魚、赤身肉などを積極的に取り入れましょう。

進め方の目安です。赤ちゃんの様子にあわせて、焦らずに進めていきましょう。
進め方の目安
おすわりが安定し、椅子に長時間座れるようになり、自分で食べたい意欲が見られ、モグモグする様子が見られるようになったら、離乳後期にステップアップ。離乳食の回数を1日3回にします。生活リズムをととのえ、毎日同じ時間帯にあげることが理想です。離乳食の間隔は、3~4時間空くようにします。3回のリズムに慣れてきたら大人と同じ時間帯に食べさせてあげるようにしましょう。
離乳後期は新しい食材を取り入れながら、食材のやわらかさや大きさに変化をつけ、風味や調理法もバリエーションを広げ、手づかみ食べができるメニューも加えましょう。調味料を使用する際は、調味料はごく少量をこころがけましょう。
栄養の割合が母乳・ミルクと離乳食で半々くらいになる頃です。1日3回の離乳食で栄養バランスを考えていきましょう。
食べられる食材については、成長に合わせたおすすめ食材をご確認ください。
上手に食べてもらうコツ
落ち着いて食べられるように、食事用の椅子を用意しましょう。足が浮いてしまう場合は、足がつくように台で調整してください。赤ちゃんが食べものやスプーンに興味をもつようになります。手づかみで食べられるメニューを1品入れたり、専用のスプーンを用意してあげ、自分で食べる意欲を育ててあげましょう。赤ちゃんによって離乳食を進めるスピードが変わります。食べものを口から出してしまったり、口をあまり動かさずに食べものを丸呑みしている場合は、大きさや形状を見直し、次のステップには進まず、しっかり口を動かして食べられるようになるまで待ちましょう。
※食べられる種類や量、固さがなかなか進んでいかなくても、焦らずゆっくり赤ちゃんの様子を見ながら1段階前の固さ、大きさに戻して食べさせてあげましょう。

ポイント
手づかみ食べが上手にでき、食べものを前歯でかじり取ったり、唇を左右上下に動かして食べられるようになったら、1日3回の離乳食をバランス良く、しっかりと食べさせてあげましょう。自分で食べものを口に運び、口にたくさん詰め込んだり、こぼしたりして、1回に食べられる量を覚えていきます。まだ上手に食べられず、汚してしまうことが多いですが、 自分で食べたいという気持ちを大切にし、大人のサポートは必要なときのみにしましょう。大人の料理と同じような見た目のメニューを増やし、一緒に同じものを食べる楽しい時間を増やしましょう。

やわらかさ・大きさ
大人のごはんより、少しやわらかいくらいの軟飯にステップアップ。スプーンで簡単に切れるやわらかさのものが食べられるようになる時期です。噛む力をつけるために、薄い輪切り、小さな乱切り、スティック状など色々な形にしてあげると、前歯でかじりとったり、奥の歯ぐきで噛む練習になります。

食材とバランス
栄養バランスが大切です。主食+主菜+副菜(+汁)の組み合わせを意識し、3回の離乳食で足りない栄養素はおやつで補いましょう。鉄分が不足しやすいので、卵や豆腐、レバー、青魚、赤身肉などを積極的に取り入れましょう。

進め方の目安です。赤ちゃんの様子にあわせて、焦らずに進めていきましょう。
進め方の目安
手づかみで食べものを前歯でかじり取ったり、唇を左右上下に動かして食べられるようになったら、離乳完了期にステップアップ。1日3回の離乳食を毎日ほぼ同じ時間帯にし、家族で一緒に食べる楽しい時間を作りましょう。
離乳完了期は食べられる食材や調味料が多くなり、薄味にした大人の料理も食べられるようになります。具材をやわらかくし、食べやすい大きさに切ってあげましょう。
卒乳前は、栄養の80%程度を離乳食、おやつから摂り、幼児食へ移行する頃には90%程度を離乳食、おやつから摂ります。卒乳している場合は栄養の100%を離乳食、おやつから摂るようになります。
食べられる食材については、成長に合わせたおすすめ食材をご確認ください。
上手に食べてもらうコツ
食事専用のテーブルや椅子を用意して、ご飯を食べる時間と場所を教えてあげましょう。自分で食べる意欲を育てたい時期なので、あまり手伝い過ぎず、ある程度の遊び食べはそっと見守ってあげましょう。赤ちゃんによって、離乳食を進めるスピードも変わるため、口を動かして奥の歯ぐきで噛んでいなかったり、口をあまり動かさずに食べ物を丸飲みしている場合があります。そんな時は大きさや形状を見直し、次のステップには進まず、よく噛んで食べられるようになるまで待ちましょう。
※食べられる種類や量、固さがなかなか進んでいかなくても、焦らずゆっくり赤ちゃんの様子を見ながら1段階前の固さ、大きさに戻して食べさせてあげましょう。